阿佐ヶ谷ドクメンタ

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2010年に電子書籍として発表した「処女歌集」。短歌を外で発表するというコンセプトを実現できた最初の企画です。

伝書フリマZというイベントに合わせてキャッチボール仲間の歌人・佐々木あららさんが何冊か歌集をプロデュースするというのでお誘い頂きました。
プロデューサー様の恐れ多い宣伝文はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/sasakiarara/20101105/1288964346

住民に怒られたり勝手に家をロケ地に使って同居人が口聞いてくれなくなったり、色々あったな……。
振り返ってみると、壁とか道路とか葉っぱとか水とか、その後の活動の種となるものがいっぱい詰まってるのも面白いです。
何より、この歌集は写真としてすごくいい。カメラマンの馬込さんの熱と静けさが同居した不思議な魅力を支えてくれています。
そして、一首を4ページに区切る、写真はモノクロなど一瞬で歌集のコンセプトを練り上げたあららさんのセンスにも驚かされました。
その後、「あらら文庫」に収録されて、細々とガチャガチャで拡散しています。
歌集には載せていないあとがき的なものをブログに書いていたので再掲します。
◎あとがき的なもの
着物姿のかわいい先生がいる、というだけの動機で取った授業が
たまたま短歌を作る授業でした。
紫苑ちゃん(水原紫苑せんせい)の笑う姿が見たい一心で
変なものをひねり出していたあの頃から、気づいたら今年で十年が経っていました。お互いに裸の魂を信じてうたっていきましょう。お元気で
P.S. 非在への夢を大切に。最後の課題に先生が書いてくれたこの一言を僕は守れているのだろうか。
でも、この言葉を励みに、十年間うたいつづけることができました。
十年間続いたものって、僕には他に何もないのです。
生きていれば、少しはいいことあるもんですね。

そんな、僕の思いや人生や友情や隣人愛やメロディやその哲学やその他全てが詰まった『阿佐ヶ谷ドクメンタ』。
11月14日(日)の電書フリマZにて、ついにリリース! 200えん。